初任者への授業公開を通して
全員が一度は 初任者に授業を公開する。
今日は、わたしの番だった。リクエストは国語。
「ごんぎつね」を公開することになった。2年前に安東小でみた、「ごんぎつね」。
やってみたいと思っていた教材である。が・・・
以前にも書いたけれど、研修の関係で今年は担任をしていない。週に4時間だけの入り授業では、イメージする授業は とくに国語ではなかなか難しい、とも思う。
でも・・・
その条件でできる授業なら、逆に初任者にとっては参考にしやすいのではないか、と思った。二人とも、センスは抜群である。
最近よく思っていることは、「同僚性」ということの大切さ。
スーパーティーチャーはいらない、と何かの本に書いてあったけれど、別にいらないとは思わないけど、やっぱり学校として、できる限り全体の質を高めていく努力が大事なことだと思うし、それには研修の日常化が鍵だと思っている。
初任者や若い人がいることは、とても貴重なことで、どうやって授業を進めていこうかと相談し合う中で、自分自身の指導を見つめ直したり、整理したりすることになって、ずいぶん勉強になる。
自分は一生懸命やったとしても、負担が大きすぎたら参考にはならないだろうと思えば、いかに工夫するかを考えなくてはならない。マニュアル通りにいくものでもないけど、働きかけや支援の言葉なども少しは伝えていきたい。
ふくらましていきながら、同時にそぎ落としていく、そんな感じ。
今日の授業を通してわたしが伝えたかったことはどんなことであっただろう。
・文学作品を子どもたち自身が読み込んで表現に気づいていける力をつけたい。
・思いや考えを伝え合ったり、聞き合ったりすることの喜びを感じさせたい。
・ノートへの書き込みや、話し合いの後のまとめを通して必ず個々の理解を確かめたい。
いずれもあたりまえのことなんだけど、・・・そういうことを、子どもたちの「具体」で見てもらった。安東小の板書の写真も見てもらった。二人はいろんな質問をしながら熱心に話を聞いてくれた。
もう何年かすれば、わたしなんて追い越していくんだろうな。それを思うと、ちょっとわくわくする。
折りしも、夫の職場では、経験数年目の若い先生の国語の授業研究があったそうだ。
とっても気持ちが良かった、と言っていた。
発言を生かしきれないところは少しはあったものの、子どもたちが、困ったところを出していって学習課題が自然に成立して、それに対して子どもたちが一生懸命考えて取り組んでいた。それに、お互いの話をとてもよく聞いていて、学習のルールがよく身についていた。学年としてよく取り組んでるのがわかる。高学年もうかうかしていられないと思ったよ、と。
視察に行った、長良東小のことを思い出した。
ある参観者の人が、「ここが本当に凄いと思うのは、どこのクラスもみんな同じように育ってる、っていうことなんだよね。」と言っていた。「共通の学び方」というのが徹底しているのだ。元気で、時に体育会系という感じも受けるけど、まさに学習集団となっている。
それでいて、型にはまっているのではなくてとっても明るいし、人なつっこい。
「教師の個性がみなぎる 朝の会・帰りの会」も魅力的だ。
それらを基盤として個人テーマを追究しているので、深まり方も違うのだろう。掲示物も学習環境としてとても素晴らしいものであった。
長良東の先生たちには遠く及ばないけれど、自分のできることはがんばってやっていきたい、とあらためて思った今日だった。同僚性を生かしながら、若い人に負けずに、少しでも、日々成長していくためにも・・・。
学期末のあわただしい中で、とりとめのない文章でごめんなさい。
どうしても今日、書き記しておきたくて。 ブロガーの皆様、土日にはお邪魔しますね。
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コメント
つぼみさんの熱意が伝わってきました。
常に前進している様子が分ります。
初任者さんは、つぼみさんの豊かな経験に圧倒されたと思います。
何かに熱くなれることっていいですね。経験に任せてつい流されてしまうことが多くなってしまうのに。
創造性のある仕事は、日々の生活にもチャレンジ精神が生きていますね。
あと少しで2学期も終わりでしょうか?
お忙しいと思いますが楽しんでくださいね。
投稿: 本屋のオバさん | 2008/12/04 16:27
学校全体を高めていこうという意識、立派だと思います。
そういう姿勢は、恐らく初任者の人たちにも、伝わったと思いますよ!
確かに、初任者がいるという環境は、今までの自分たちがやってきたことを見直す、とってもいいチャンスだと思います。
ぜひ、色々と検討して、より良い形で出来るように、頑張ってください!
投稿: mark | 2008/12/04 19:39
★本屋のオバさんさん、こんにちは。
ありがとうございます。
・・・というか、こういう記事って、その時の勢いで書いてしまうので、読み返すと実は恥ずかしいのです。でも、書き留めておくことで自分自身の日々の指標となると思って・・・。
経験は長くなっても、常に新鮮な気持ちで努力することを大切にしたいと思っています。
★markさん、こんにちは。
コメントしにくいだろう記事に温かい励ましをいただいて、ほんとにいつもありがとう、markさん!
よく「ともに高めあう仲間」といった目標が学校には掲げられるんだけど、そのためにはまず教員が、っていうのが自分のポリシーなんです。・・・って、ちょっと大きくかまえすぎかな。^_^;
投稿: つぼみ | 2008/12/05 05:38
>ふくらましていきながら、同時にそぎ落としていく
それです、それ。
ついついふくらますことばかり考えてしまうですよね。
あれもこれもと。
それで結局、教師だけが空回りして、子供には伝わらない…という授業を何回か参観しました。
子供たちの心には、種だけ蒔ければいいんじゃないかなと思います。
つぼみさんの授業への姿勢、いいなあ。
投稿: ちとせ | 2008/12/05 08:49
★ちとせさん、こんにちは。
さすがちとせさん、するどい指摘です。
そうなんですよね、もりだくさんはなかなかうまくいきません。
特に、公開など気負いがちなときには注意しないと、ですね。
国語の教材も、やり始めるともっともっとと欲張ってしまうこともあります。今年はそういう意味で、貴重な経験をしています。
投稿: つぼみ | 2008/12/05 20:57
いいなあ~私もつぼみさんの授業、参観したいです。&研修していただきたいです。
初任者には様々な研修がありますが、講師にはありませんよね。
正規採用じゃないから、といわれれば、そうなのかもしれませんが、
何も分からない1年目の講師にこそ、研修が必要だとつくづく思いますね。
ベテラン先生の授業も、新人講師の授業も同じ1時間の授業です。
卒業後誰からも指導されずに、授業をやっていることに、生徒に対して、本当に後ろめたい気持ちになります・・・。
とにかく自分でがんばるのみですね。
投稿: 三島さくら子 | 2008/12/05 23:07
★三島さくら子さん、こんにちは。
おっしゃる通りだと思います。
本校でも、講師の方々にも責任あるポジションで活躍していただいているのですが、初任者の二人のたくさんの研修に比べますと、機会のないことが本当に残念に思われます。
学校としてもその辺りを充実していけるよう、工夫していかないといけませんね。
さくら子さん、どうぞがんばってくださいね。
投稿: つぼみ | 2008/12/06 06:35
学校で初任者研修担当になったことはないんですが、今、市教委の初任者研を担当として関わらせてもらっています。研修で集まってもらったときに、「学校での研修はどう?」とか気軽に聞くと、学校によってホントいろいろみたいです。
中には、「すごいことをたくさん教えてもらうんだけれど、今の私が聞いても吸収しきれないし、もったいなくて・・・」という声も聞きます。
小学校1年生が高学年の学習内容を聞かされているみたいな感じかな、と思ったりもします。
講師経験がそこそこあれば理解できるのかもしれません。学校での研修は、そういうこともふまえて計画を立てる必要がありますね。
でも、基本的に担当者以外の方も熱心に関わってくださってるみたいで、現場に帰ったら初任者研担当もしてみたいなと思います。
投稿: hitochan | 2008/12/06 19:05
研修の日常化・・・大事ですよね。
学校の全部の先生方の授業を見せてもらえる初任者の方,しあわせですね。
そして,若い先生がいるからこそ,私たちも勉強できるという面があるのは本当にそうですね。私の学校は,9月まで講師の若い先生がいたのですが,今は,若いと呼べる先生はいなくなってしまったので,ちょっと残念です。
私が初任の時は,学校の研修とは別に,個人的に「今日の算数の授業見においで」と誘ってくださる先生がいました。
今でもその授業のことはよく覚えています。
自分のクラスは自習にして身に行ったのかしら・・そのあたりは忘れてしまったけど,いろいろ教えてくださるすてきな先生でした。子供の見方も教えられました。
投稿: rusie | 2008/12/06 23:03
★hitochanさん、こんにちは。
貴重なコメント、ありがとうございます。
職場でもよく、初任者研修の回数の多さが話題になります。
わたしも、新卒の1年目にこんなに実施しても、消化不良というか実になりにくいのではないかな、と感じることがあります。自分自身、いろいろなことを考えていけるようになったのは、産休、育休が過ぎてからだったような気もするので。(←遅すぎ??)
だからわたしも、彼らの「今」を応援したいな、って思ってます。
講師の方への研修体制も整っていくと良いのですが。
投稿: つぼみ | 2008/12/07 08:17
★rusieさん、こんにちは。
ありがとうございます。本校の初任の二人はとっても熱心で、うれしくなるんです。他の先生から学んだことを、早速取り入れてみよう、って実践しているのがよくわかるので、応援したくもなるし、また、自分自身がとても勉強になります。
「今日の算数の授業見においで」
いいなあ!そう言える先生。どんな授業だったのでしょう。
やっぱり、そう言えるようになることがこれからの目標です。
投稿: つぼみ | 2008/12/07 08:21
娘と話をしていると、「○○先生が一番よかったな~」なんて言ってくることがあります。
もちろん、先生それぞれ個性があって、いいところも悪いところもあり、子供との相性もあるでしょう。
でも、娘の話を聞いていると、子供に人気のある先生というのは、ある種の「教育のつぼ」みたいなものを心得ているような気がします。
そういったものは、研修でも共有できるのかもしれませんね。
明日の日本を担う子供たちの教育、大いに期待しています!
投稿: ダーバン | 2008/12/07 08:38
つぼみさんへ
学期末の仕事お疲れ様です。
今回の記事、とっても興味深く読ませていただきました。初任者の先生が入られるということは、もう一度私たちも原点に戻って考えていくことができるのですものね。
つぼみさんのお話、きっと初任者のお二人には心に染み入るように入っていたのでしょう。そして、あっという間に追い抜いていかれるのでしょうね。それを喜びとしなくてはですね。(ちょびっとあせるけど)
でも問いを持って考えることができるようになったのは、子どもを産んでからのような気がします。
投稿: kei | 2008/12/07 09:59
★ダーバンさん、こんにちは。
>ある種の「教育のつぼ」みたいなものを心得ているような気がします。
そうかもしれませんね。「子ども観」であるのかもしれないし、人柄もあるのかもしれないけれど、日常的な研修を通して共有していけるのではないかと思っています。
ダーバンさんが先生だったら、研修をリードしてくれそうですね!!
投稿: つぼみ | 2008/12/08 05:33
★keiさん、こんにちは。
ありがとうございます。
keiさんが新採さんに見せている日々の実践からすると、ほんとうに足元にも及ばない内容なのですが、自分としては、日々の授業を見つめなおす機会をもらっている気がします。
一人の方は、先日keiさんのところに行かれたS野先生のゼミ出身なんですよ!
これから人生のいろいろな節目を重ねながら、どんどん大きくなっていかれるのだろうと、とっても楽しみです。
投稿: つぼみ | 2008/12/08 05:40
つぼみさんの教育ブログを読んでいて、感じることなのですが、
つぼみさんの授業、若い先生方の取り組み、つぼみさんが見学する学校・・先生も生徒もとても生き生きとしていて気持ちがよいのです。
一方、日ごろ接する新聞やテレビでの学校のニュースというのは
ほんとに暗い問題ばかり。
つぼみさんのブログのような、熱意や意気込みを感じさせる教育現場を
もっと報道してほしいものだと思います。
「同僚性」という言葉ははじめて聞きました。
研修の日常化、そうですね。教育現場にかかわらず日々研鑽。
私も肝に銘じよう(笑)。
投稿: ひろみママ | 2008/12/08 23:34
★ひろみママさん、こんにちは。
ありがとうございます、ひろみママさん。
本当に、ニュースはニュースでなくてはならないためか、暗いことばかりが話題になりますよね。
多くの方が、それを学校の日常と感じているとしたら、悲しいことです。
どの学校でも、明るく元気な子どもたちがいて、一生懸命な先生がいて、毎日頑張って過ごしていると思います。だってそれが学校ですもの。
・・・といって報道対象になるほどのニュース性もないので、・・・これからも細々とここで綴っていくことにいたしますね。
投稿: つぼみ | 2008/12/09 20:32