点字と点火 現代っ子事情?
夜7:00近く、学期末の事務処理が続く職場で、携帯メール
が届いた。
何度か記事にしている、全盲の歌手・大石亜矢子さんからだった。
「お手紙読ませていただきました。
点字で書いてくれたんですね。
うれしかった。
みんな読めましたよ。
ほんとうに、ほんとうにありがとうございました。」(御本人の承諾を得て引用)
学年部の職員はみんな残って仕事をしていたので、このメールにわあっ
、と笑顔が広がった。
先週、子どもたちが書いた大石さんへのお手紙を送ったのだ。
大石さんの歌への感動や、セロシアの可愛らしさ、一緒にコンサートを聴いた家族からの声、感謝など、子どもたちは一生懸命点字をうったのだけれど、はたして本当に読めるものか心配だったので、その旨、メールをしておいたのである。
とっても・・・、ほっとした。![]()
実はこの頃、町を歩いていても、点字やブロックなどが気になる。
もしわたしが小学生の頃に点字や手話にふれていたら、目の不自由な人や耳の不自由な人と友達になりたくなって探していたんじゃないだろうか、なんて思うことすらある。
わたしが小学生のころには、学校ではこうした活動はなかったから、そういう意味では、今はいいなあ、と思う。
・
昔の小学生は知らなかったことを学んでいる一方で
昔の小学生はできたのに今はできないこともたくさんあるわけだけど・・・
たとえば、マッチ。
理科で、アルコールランプを使い始めた。
マッチで火をつけるので、最初はマッチのすり方から勉強する。プリントも使って説明をしたあと、いざ、点火。![]()
子どもたちの緊張度はピークに達し、命がけといった表情で火をつける子も。
「先生、わたし毎日家でマッチをつける練習してるの。」
という、マッチ売りの少女みたいな試みや、
「おじいちゃんちにマッチがあったけど、湿気ててつかなかった~。」
と、なんとも年代を感じさせる話や、
さらに、実験が不安で学校に来るのが気が重かったという子がいたとも聞いて、
現代っ子にとっての、「マッチ」の存在感の大きさをあらためて思うのである。
我が家でこの話をしたら、「あたし、高校生になって初めて実験でマッチすった~。」という娘にびっくり。これまで、ずっと誰かにやってもらっていたらしい。ありがちかも。(ーー;)
でも、せっかくマッチを使えるようになっても、今マッチって、使うときがないのがなんかさびしい。
高校や大学の頃は、喫茶店に行ってはマッチをもらってきてたんだけどな。
よくある、マッチ棒を使ったクイズなんていうのも、今の子にとっては本やテレビの中のものなんだろう。
・・・なんて、マッチが愛おしくなってきた。今度はちょっと、マッチ棒で遊んでみようかな。
・
点字にも。マッチにも。子どもたちに出会わせたいものっていっぱいあると思う。
一人の大人として、自分自身が、いろんな引き出しのある豊かな日々を送れるようにしたいって、今日はそんなふうにまとめておくことにしよう。
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コメント
つぼみさん今晩は。私が必死でパソコンを打っていたほぼ同じ頃、つぼみさんも学校でお仕事がんばっていらっしゃたのですね。
そしてその時、大石さんからメールが届いたのですね。
でも、すごいですね、点字を学ばれたなんて。
さすがつぼみさんです。
私は、普通に文字を書いて大石さんのお母様にお手紙を書いた自分がちょっぴり恥ずかしくなりました。(^-^;
でもまあ私が点字を習ったら、日が暮れちゃってお礼状が遅くなるだろうから仕方ないと言えば仕方ないのですが・・・。
点字って難しそうですね。どうやって勉強されたのですか?
しかも子ども達が点字を打ったのですよね?ならば、それほどハードル高くないのですか?
何も知らなくてごめんなさい。m(_ _)m
マッチ、私も昔いろんな喫茶店にデート?!で行っては集めていました!懐かしい。
ちなみに、うちの娘も、きっとマッチ使えないと思います~(-_-;)
投稿: nanaco-bookworm | 2008/12/09 23:42
子ども達が点字でお手紙を書いたなんて素敵ですね。
私も時間と能力に余裕があれば点字の勉強してみたいと
思ってるんです。
(年とともに記憶力がヤバイので夢になりそうですが・・)
マッチのお話も興味深いです。
確かに今マッチを使うことってないですよねぇ~
家を探してもなかなか見つからないかも・・
こうして私達の頃はには当たり前に使っていた物が
今の子にはなじみのないものって多いかもしれませんね。
ウチの子達もきっと使えないだろうなぁ~
投稿: 藤子 | 2008/12/10 16:52
点字で文章を書く…確か、専用の機械があるんですよね。
それがあってなお、左右が逆になることを考えれば、至難の業だったと思いますけれどね。
伝わった喜び、格別のものがあったと思いますよ。
マッチ…私の世代だと、まだ使ったことのある世代ですね。
もっとも、私自身はタバコを吸わなかったので、「自分で火をつける」経験は、ほとんど無かったりします。
勢い良くやりすぎて、木の部分が折れてしまいそう(笑)。
確かに、今ではまず見かけないものですよね~!
投稿: mark | 2008/12/10 19:20
子どもとの学びの中で、一緒に心を動かしているつぼみさんの様子に、私の方が心を動かされました。
子どもたちが送った手紙を、きちんと受け止めてくださった大石亜矢子さんの思いを、子どもたちより先にぎゅっと受けとめる立場のつぼみさんが、街を歩くたびに点字や点字ブロックに目がいってしまっていた毎日をすごされていたこと。そういうつぼみさんの思いは、目に見えるからといって見えにくいものですね。きっと、大石さんは、そういう見えないものまで読み取ってくださったのだなぁと思いました。
すてきなエピソード、ありがとうございます。
投稿: kura | 2008/12/10 20:38
★nanaco-bookwormさん、こんにちは。
nanacoさん、難しくありませんよ、6点点字。
アイウエオが基本となって、あとはローマ字のような仕組みです。
拗音など、ちょっとこんがらかりそうなところなどは確認しながらやっていけばいいですし。子どもたちは夢中で、わたしよりずっと早く上手になりました。
国語の教科書にも載ってるんです。点字。凸字になって。
そういえば、日曜日の朝刊の投稿欄「声」に、成田の小学生の投書が載っていたの、みました?大石亜矢子さんへの感動を綴っていたの。びっくりでしたよ。
投稿: つぼみ | 2008/12/10 20:56
★藤子さん、こんにちは。
藤子さん、点字って、ローマ字みたいです。母音が基本になっていて、思いのほかわかりやすい仕組みです。子どもたちはすぐに覚えてしまいましたし、ちょっと迷ったら説明書を見ながら打てばよいので、すぐにできますよ。
記憶力の低下は影響しないから安心してね~。
マッチ。なぜか郷愁?を感じてしまいました。ほんとに、身の回りからなくなってしまいましたよね。残念な気がしてしまいます。
★markさん、こんにちは。
ありがとうございます。上の写真のような器具でうつのです。
うつのは右から凹字をうっていって、それを裏返したものを左から読んでもらいます。だから、覚えるのは凹字のほうでしたね。読むときには逆に考えて。
マッチ、なくなりましたよね~。なんか突然さびしく感じてしまいました。久々にすってみたくなりませんか?
投稿: つぼみ | 2008/12/10 21:03
★kuraさん、こんにちは。
わあ、お久しぶりです、kuraさん!温かなコメントをありがとうございます。
ほめていただいて嬉しいのですが、根がタンジュンなんですね。なんでも子どもたちと同じように夢中になってしまうところがあります。年甲斐もなく、というところかもしれません。
でも、一緒に学んでいくことって楽しいですよね!いつまでも、ピュアでいたいなと思っています。
投稿: つぼみ | 2008/12/10 21:14
本来なら、目が見えない人や聞こえない人、歩けない人など…全ての人が快適に暮らせる世の中であるべきですよね。
点字ブロックは自転車置き場、電車は若者や子供が座って妊婦やお年寄りが立ってる…
マッチは私も怖くてなかなか使えなかったなあ

お教室でカセットコンロを使うのですが、使い方知らない人が多いです。(主婦でも多々)
IHだから…って。
以前、手話サークルに通ってました。
今でも手話ニュースをよく見ますが、ついていけません~
投稿: ル・シュクル | 2008/12/10 22:53
ちなみに、「てんかふん(天花粉)」というのは、今の子供たちは知らないかも?
我が家は仏壇があるので、マッチは現役です。
今はマッチをくれる店が減ったので、あるのを見つけると必ずもらってくるようにしてます。
マッチは、私も行く先々でもらって集めてました。
つぼみさんと同じく喫茶店、宿、飲み屋さん。
けっこういい思い出の品になってましたよね。
普通のは年の功でまあいいのですが(笑)、ちぎって使うタイプのは苦手でした。
うまく点かないし、短いから怖いし。
点字のお話、興味深いです。
そんなに簡単に打てるものなのですか。
機会があったら、私もしてみたいです。
投稿: ちとせ | 2008/12/10 23:18
点字ってこういうふうにして打つんですか。
初めて知りました。
総合学習は素敵な広がりを子供に提供するんですね。
つぼみさんの学校の試みを見ていると、教育は進化しているんだなあと思います。
しかし・・・マッチをすれないという退化(?)があるんですね(笑)。
以前博物館に学芸員実習に来た大学生たちに、囲炉裏の火のおこし方を
教えたことがあります。丸めた新聞紙、そだ、薪、そしてマッチです。
大学生が「チャッカマンありませんか?」と訊くので私は固まってしまいました。
投稿: ひろみママ | 2008/12/10 23:29
お子さん達、いい経験をされましたね。
実際やってみるって本当に大事だと思います。
携帯型の点字盤、私のはグリーン色です。
先月はこれで、自動販売機のボタンのところにつける点字シールを作りました。飲み物がしょっちゅう入れ替わるから、特にホットに変わる時期は気が抜けません(笑)
>実はこの頃、町を歩いていても、点字やブロックなどが気になる。
自動販売機のチェックもよろしく^_^;
投稿: ウルトラの母 | 2008/12/11 01:18
★ル・シュクルさん、こんにちは。
本当に、日本でもそういうことが気負わずに習慣化していったら良いのにな、と思います。
カセットコンロも使えないということまであるのですね。使っていなければ・・・使えないものね~。
手話サークルに行かれていたんですか!?
すご~い! 例のおば様もおっしゃってた通り美人だし、手話もばっちり表情豊かそうだわ。
★ちとせさん、こんにちは。
恥ずかしながら・・・「天花粉」、検索してしまいました。^_^;
ベビーパウダーのことだったのね。
やっぱり仏壇はマッチですか?我が家も仏壇には毎日お茶をあげるのだけれど・・・。お線香にはライターは禁物??
マッチ、集めましたよね~。わたしも箱にぎっしりでしたよ。
ペーパーマッチ(だっけ?)あれはわたしも苦手です。
点字はとっても簡単ですよ。ぜひ挑戦してくださいね。
投稿: つぼみ | 2008/12/11 20:58
★ひろみママさん、こんにちは。
簡単でしょう?
今回、大石さんへのお手紙を書く、という必然性に出会えたのは幸運だったのですが、特に学校が進歩的というわけではないのですよ~。国語の教科書にも説明文で点字の歴史が出てくるのです。ちゃんと盛り上がっているんですよ~。
チャッカマン。
わかる気がするような・・・。でも、たしかに・・・固まりますね。^_^;
★ウルトラの母さん、こんにちは。
http://myway-gogogo.cocolog-nifty.com/ultranohaha/2008/10/post-836a.html
ここでしたね!この高価な点字盤も使ったことがあります。
ウルトラの母さん、尊敬です!
自動販売機につけているのもボランティアの方なのですね!
わかりました、しっかりチェックするよう、子どもたちにも伝えたいと思います!
投稿: つぼみ | 2008/12/11 21:08
子供達に出会わせたいものたくさんありますよね。
今の子供達は,別のものと出会いながら,別の道筋で成長していくのだろうと思います。
でも,私が成長してきたときに出会ったたくさんのものたちとも,出会ってほしいと思います。
マッチも,焚き火も大好きです。今,私の家には火がないので(夫のたばこの火がありますが)ちょっとさびしい気がします。
ナイフなんかも使えるようにしたい,と思うのですが,今はなかなか持たせられませんね。鉛筆をナイフで削った経験もないかもしれませんね。かく言う私も,鉛筆は鉛筆削りで削ってましたが,父や母が削って見せてくれた鉛筆に感動したことがあります。芯を書きやすいようにとがらせた鉛筆は,鉛筆削りの鉛筆より何倍もすてきに見えました。
私の育った時代は,まだ,手の生きていた時代だったのかもしれません。
投稿: rusie | 2008/12/11 22:32
点字のお手紙、とても素晴らしいですね。
生徒さんたち、目の不自由な方々の気持ちを理解することができたことでしょう。
とてもいい経験になりましたね。
マッチ、確かにそうですね。
我が家でも、マッチはクイズのときにしか登場しません。
最近は、台所にも火がないところが増えてきているのですよね(我が家はちゃんとありますが)
うちの子供たちにも、マッチつけられるかどうか試してみようかな~?
投稿: ダーバン | 2008/12/13 07:34
★rusieさん、こんにちは。
そうですよね。今には今に合ったいろいろなものがあるのだろうけれど、昔のものはまた、違う魅力をかもし出すような気がします。
ナイフ。前任校で、竹細工を生業としていらっしゃる方をゲストティーチャーに、小刀を使った活動をしました。
とっても良かったです。貴重な経験で、わたし自身もとても勉強になりました。
>まだ,手の生きていた時代だったのかもしれません。
そう、この言葉!まさに、です。
投稿: つぼみ | 2008/12/13 10:08
★ダーバンさん、こんにちは。
ありがとうございます。国語の教科書にも点字が出てくるのでやりたかったのですが、やはり伝えたい相手があってこそモチベーションも高まると思うので、大石さんに読んでいただけて良かったです。
ダーバンさんのお宅にはマッチがあるのですね!さすが。
実は我が家には・・・ないのです。(あるのかな?)買っておかなくちゃと、思っているところです。
投稿: つぼみ | 2008/12/13 10:14
こんばんは。上のブラックシアターの記事に引き続いて小学校勤務時の話になりますが、私は司書でありながらボランティアクラブの顧問だったので、点字もやったのですが、緑や青やピンクなどきれいな点字板をたくさん買って頂いたことを思い出しました。私も個人的に購入しておけばよかったです・・・
マッチ、見かけなくなりましたね・・・。そもそも、子どもが手を使うこと自体がだんだん減少してしまってきている今日この頃。だからこそ意識的にいろいろなものに出会わせてあげたいですね!
投稿: そら子 | 2008/12/13 18:20
★そら子さん、こんにちは。
司書かつボランティアクラブ顧問。本当に多才ですね。
そうそう、携帯用にいろいろあるのですよね。
一つ持っているといいのかもしれない。わたしも今度買っておこうかと思います。
マッチにだいぶ子どもたちは慣れてきました。今後悔してるのは、娘に手編みを教えていなかったこと。わたしは夫にセーター編んだのにな~。
あ、そうそう、この前「珈舎」行きました。すてきだったわ。
投稿: つぼみ | 2008/12/13 18:42
私の友人も手話を勉強している人がいます。私より年上なのにいつも何かに挑戦している生き方を尊敬するというか驚かされます。私も何か学ばなければ・・でも、点字は難しいような気がして・・。私の若い頃は喫茶店、商店、旅館などでマッチはいただけたものです。そのラベルはその店独特の趣があって気に入った物を集めたものです。それから私の小さい頃は頂き物をすると何かお返しが無いときその器に小さい箱のマッチを入れたものです。もちろん夕方はマッチは入れません。火事を出してはいけないという配慮だったのでしょう。
投稿: かよびー | 2008/12/16 11:27
★かよびーさん、こんにちは。
お友達、すばらしいですね。手話の方が街などでは役にたつのかもしれませんね。目の不自由な方とはその場でお話できますものね。
そうです。それぞれのお店ごとのデザインの違い、楽しかったですよね。お返しにマッチ。なるほど、とっても良い感じの風習でしたね!心配りを感じます。
投稿: つぼみ | 2008/12/17 06:18
息子にとってマッチは、夏の庭での花火と、お墓参りの道具です。今年から使う許可をしたので、花火会が、ローソクに点火するマッチのイベントのようなりました。当日は、期待マンマンで登校しました。あらためて危ないという気持ちに気づいて帰宅したようでテンション
。大事なことです。ありがとうございました。ガスバーナー懐かしいですね。考えてみるとガスバーナーの調整が上手にできるようになったのが実験が好きになったきっかけで、研究室に就職するまでになりました。次回も息子なりのスイッチを用意して取り組んで欲しいです。そばうち体験も、大人になったらそば職人になろうと思うんだ!と帰宅。未来に夢の持てる様子にホッとしました。大晦日はそばうちに一日取っておく約束をしました。
投稿: CURARA | 2008/12/18 12:04
★CURARA
さん、こんにちは。
初コメ、ありがとうございます!!
マッチのすり方といえども奥が深くて、箱の中のマッチは火薬のついた方が手前になるように確認してする、なんて、今回指導用資料で初めて知りました。^_^;
すったら上に向けるよう指導するのですが、すった後下に向けてしまって指先が熱いという子が何人もいて、なぜだろうと考えていたのですが、たぶん花火なのですよね。つけて上に向けたら怒られますものね。
ガスバーナーがきっかけになった、というお話、心に残りました。
そば打ち、このあと記事にします。二八会のT先生にもブログ名を伝えたので、のぞいてくださるかもしれません。またぜひ、次の記事にも書き込んでくださいね。きっと、喜ばれると思いますよ。
投稿: つぼみ | 2008/12/18 20:04