読書の楽しさ 林真理子講演
「静岡県読書推進フォーラム」という催しに出かけていった。
基本的にミーハーなわたしのおめあては・・・
林真理子さんの講演である。演題は「読書の楽しさ、大切さ」。
うふ。楽しかった。![]()
まずは「生物と無生物の間」の著者、福岡伸一さんとの対談の様子から始まる。
ちょうど5月に悪戦苦闘しながらその本を読んでいたこともあって、
「科学オンチでも・・・最高の知にふれる喜び」という林さんの言葉に深く共感。その後、最近の福岡さんの著書から、男性というものが「ぱしり」であることなどを嬉しそうに語られた。
さらに、ご自身の生い立ちや御両親のことについてもユーモラスに紹介してくださり、お母様が鈴木三重吉に「第二の樋口一葉」と称されたことなどにもふれられる。
樋口一葉の両親の出身が林さんの出身地山梨市の隣町だったそうなのだ。卒論が一葉だったこともあって、どこか親近感。旺文社の赤尾好夫氏が御両親を引き合わせたというのも面白い。お母様は結婚後いろいろ苦労されたらしい。
「ドラマのある家庭で良かったと思っています。意地悪く、人の気持ちを裏読みする資質が育ちました。」
「あなたは、本当にだらしなくて相当ひどいのよ、とよく母に言われて・・・。」
「就職のころの不採用通知は40通を超えました。面接で座らせてさえもらえなかったこともあります。人工植毛のクリニックで、髪の薄い方の後頭部を見ながら3年半仕事をしていましたの。」
などなど続く林さんの自虐ネタに、会場もゆる~い感じの笑いの中へ。![]()
そんな、上池袋2丁目時代の若き林さんの至福のひとときは、
貸し本屋で借りた本を、今川焼き片手に読むときだったそうだ。
今でも紅茶を飲みながら、あるいは
で柿の種を食べながら本を読むのが最高だという。うん、柿の種よりチョコレートがいいけれど、ちょっとわかる感じ。
現在は源氏物語のお仕事で勉強中だそうである。高校のころは古典文法もわけがわからず、古典は「3」だった、原文を読んだのは今回が初めて、とおっしゃりながら、六条御息所のおかげでおもしろいというわたしにとっては驚きの持論を展開された。友達が源氏物語を読んでいることもあって、源氏への関心も再燃かな。
読書の喜びを
「急降下していくスピードを知った幸せ」と表現された。なるほどね。
御実家が本屋さんでもある林さんからみると、昔の人はよく本を買って読んでいたという。小さな本屋さんを生き残らせるために、たとえば「石田衣良の店」などと特約をして、たまに石田さんが本にはたきをかけたりしたらどうか、なんてアイディアも披露してくれた。いいかも。(^_-)-☆
前日は小4になるお子さんの面談もあったとか。本も読まなくて、勉強もできなくて、と嘆いていらしたけど、担任の先生もさぞ緊張することだろう。急いで帰って夕ご飯の支度をしないと夫がうるさくて、なんて言いながら、拍手喝采の中会場をあとにされた。
決して毒舌的な嫌味もなくて、ほどほどに肩の力をぬきながら、、リラックスムードの講演だった。「あたくし」という一人称と、たまに出る「ケッ!」とか「ムカムカする」なんていう言葉のミスマッチも面白くて、なんだか講演というより、一緒にお茶してる気分の1時間半だった。
あったかいけど、秋到来。さて、何の本を読むことにしようかな。
あ、やっぱり、・・・林真理子?
昨日まで読んでいたのは、kuraさんおすすめの 「宇宙への秘密の鍵」((児童書)。まさに、急降下していくスピードの中、科学の知にもふれられる素晴らしい本でしたよ!
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