母の日に読む…「東京タワー」
子どもたちがまだ小さい頃見学に行った東京タワー。
修学旅行の引率の夜、激しい豪雨の中に浮かび上がった東京タワー。
息子の入学手続きに行ったら、突然目の前に現れた東京タワー。
先日は藤子さんが記事にしていたけど、きっと、それぞれの人の中に、東京タワーの思い出があるのだろう。
ドラマに映画にと話題になっていたのに、遅ればせながらなんだけど・・・、ずいぶん前に図書館で予約していた「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」の貸し出しの連絡があって、久々に、読書の夜となった。
きめ細やかな感情が、やわらかに、まっすぐに、時に楽しく、独特の筆致で綴られている。同世代のリリー・フランキーさんの、時代を映した光景の懐かしさと、はっとするほど言い得た感のある言葉の数々が、とても印象的な一冊だった。
「オカン」という人の、母親としての広く深い愛情や、いかなる困難をも乗り越えていこうとする強さ、みごとなまでの気配り。そして、・・・信じたくない最期。読んでいて涙がぽろぽろこぼれ落ちた。(たしか、何かで、現代版・茂吉の「死にたまふ母」だとあったような気がしたけど。)
日常のエネルギーの源となっている、家族というもの。とても自然に、その大切さを語りかけてくれるようだった。読みながら、実家の母のことを考え、また、母親として、息子や娘のことを考えた。
「ひとりひとりには家族がいて、大切にすべきものがあって、心の中に広大な宇宙を持ち、そして、母親がいる。・・・」 (本文より)
「母親というのは無欲なものです
我が子の優しいひとことで
十分すぎるほど幸せになれる」 (本文より 中略)
いつの間にか日付は変わって、今日は母の日。
ちょっと切なさを秘めながら、家族の温かさをこっそり感じていたい。
追記 ー母の日の夜にー
夕方、ひょっこり息子が現れ、超びっくり\(◎o◎)/!大学の書類を整えるためだったんだけど、「はい、これ、母の日。」と差し出された紙袋に・・・思わず、ちょっと感激。
娘からは、とても気持ちのよいクッションなどと、彼女らしいお手紙。
「十分すぎるほどの幸せ」とちょっとした切なさが入り混じって、息子を駅に送った帰途、運転をしながらなんだか涙で視界がぼやけた「母」だった。
| 固定リンク



コメント
私も読みました。電車の中で読んでいて、最後のほうになったので、家に帰ってから読みました。電車の中では思いっきり泣けないと思ったので。
オカンの九州弁がとてもやさし、耳に残っています。
「母親というのは無欲なものです
我が子の優しいひとことで
十分すぎるほど幸せになれる」
私もこの部分がとても印象に残りました。
今日は母の日ですね。
実は母の誕生日でもあるのです。
1度ですんでちょっとラッキーです(笑)
投稿: ダーバン | 2007/05/13 10:18
こんちは~。
子供にとって母親とは特別な存在ですよね。私も父親より母親の方が好きでした。私は異母兄弟も含めて末っ子でしたので、とても甘えん坊でしたし、今でも母と一緒にいた小さい頃の事を覚えています。そんな母も入院、そして介護施設へと既に8年半も経過してしまいました。せめて、言葉を発する事が出来たのなら・・・・と悔やまれます。。。 今日は、母の日なんですよね!
投稿: eimeis | 2007/05/13 12:49
つぼみさん、今日のブログの文章勝手に100点満点つけさせてください。「東京タワー・・・」と母の日をつなげていくなんてすごいです。
『東京タワー・・・』リリーさんの本にはハートがありますね。だからきっと読者の思い出(お母さんに対する)がオーバーラップしてくるのでしょうか?
オカンがほんとに無償の愛で支えているのがいいですね。久しぶりのロングセラー本でした。
投稿: 本屋のオバさん | 2007/05/13 13:49
確かに、「母親」というのは、父親とはまた違う、独特の感情をもちますよね。
家庭という、温かく、自分を守ってくれる場所のイメージに、つながると思います。
とはいえ、最近は、共働きで家庭を父親に任せる母もいるので、この感情が、一概に言えるとは言い切れないところもありますが。
東京タワー、小学校の修学旅行以来、行ったことがないので、あまり「東京タワーにまつわる記憶」というもの、私の場合はありません。
かなり高い人工物という印象…くらいでしょうか(苦笑)。
母の日、きちんとプレゼントも渡しました。
普段あまりプレゼントをする習慣のない人にとっては、こういう機会(気兼ねなくやり取りできるので)は、ありがたいです。
投稿: mark | 2007/05/13 20:05
こんばんは つぼみさん
「東京タワー」の本は読んでいないのですがテレビドラマを見ました。
本の内容と同じなのかはわかりませんが
母親って無償の愛でわが子を愛する事が出来るものであると
本当に実感しました。
今日は母の日~つぼみさんにとっても素敵な「母親」というものを
実感される日になりますように。。
投稿: miki | 2007/05/13 20:42
★ダーバンさん、こんにちは。
電車の中で読んだらピンチすぎますね。
九州弁の言葉、あったかさが増していましたね。
やはり、終わりのところの、オカンの書き残していた言葉、印象に残りますね。
ダーバンさんのお母様の笑顔、あの写真とともに、目にうかんできます。
★eimeisさん、こんにちは。
eimeisさんの、お父様への思いも、お母様への思いも、とても深いものだと感じています。
幼い頃の記憶は年とともに逆に鮮明になっていくものかもしれませんね。
どんな状態であっても、心は伝わりますよね。大事になさってくださいね。
投稿: つぼみ | 2007/05/13 21:49
★本屋のオバサンさん、こんにちは。
100点満点をいただきまして、ありがとうございます。
予約したことも忘れていたくらいだったので、母の日に合わせて順番がまわってきたことに、何か意味を感じてしまって。
ハートがあるから、それぞれにオーバーラップしてくる。
たしかにそうですね。書くということで、一番大切にしたいところですね。
★markさん、こんにちは。
温かく、自分を見守ってくれるイメージ。
そうですよね、本当に、そうありたいです、仕事をしていたとしても。
かなり高い人工物。たしかに~(^<^) でもね、やはり何と言うか独特の雰囲気を持っているのよ~。
お母様にプレゼントなさったんですね。えらいわっ!商戦が盛んになるので母の日のほうが、誕生日よりも豪華だったり・・・しがちかも?
★mikiさん、こんにちは。
テレビドラマも話題でしたね。
無償の愛って、そんな大きな言葉使っていいのかな~、と思うけれど、たしかに母親とするとそんな気持ちになるものですね。
先ほど、追記を入れたところです。
母親であることの幸せを・・・感じさせてもらいました。
投稿: つぼみ | 2007/05/13 22:02
こんばんは!素敵な母の日だったんですね。
息子さんの思わぬプレゼントは泣けちゃいますよね。
娘さんのプレゼントも素敵ですね。
東京タワー読んでみたくなりました。
投稿: kussamamatakachan | 2007/05/13 23:50
書類の不備で帰宅する母の日に…手ブラじゃあ、ねぇ。
投稿: しゅうしゅう | 2007/05/14 00:39
どうしたらそんなに親孝行の息子娘さんたちが育つのでしょうか??
我が家は毎日、子どもたちに引っかかれていますよ。
うーん。伝授してください!
投稿: hirarin | 2007/05/14 05:17
★kussamamatakachanさん、こんにちは。
母の日、ありがたいですね~。
息子の帰宅は、サプライズでした。そのために来たわけではないんですけれどね。
東京タワー、ぜひ一度読んでみてくださいね。(前半はちょっと、なんだけど^^;)
★しゅうしゅうさん、こんにちは。
しゅうしゅうさんらしいコメント、ありがとうございます(>_<)。
それでも、嬉しいものなのよ、母は。タンジュンでしょ。
投稿: つぼみ | 2007/05/14 05:25
★hirarinさん、こんにちは。
とくにそれほど親孝行というわけでもないですけどね~(^<^)。
大丈夫、今のその愛のスキンシップが、思春期には必ずや実ることでしょう。三つ子ちゃんたちの未来の父の日のセレクト、楽しみ~~!
投稿: つぼみ | 2007/05/14 05:30
つぼみさん、おはようございます。
こぱんも大好きな一冊です。
私も故郷の母に想いを寄せて読んでいました。
いくつになっても母という響きは優しいです。
子どもの一言にきゅんと幸せな気分になる、
昨日とても短い記事ですけど偶然にもそんな事を
ブログにUPしたんですよ☆
つぼみさんの記事、いつも心に響きます。大好きです。
投稿: こぱん | 2007/05/14 07:23
母の日にプレゼント貰う年になったんだなあ・・と思いつつ、子供達の暖かい思いに、本当に涙が出ますね。
親元離れられた長男さん、無償の愛を改めて感じられたのでしょうか・・・・突然現れる、なんてステキなサプライズ!
投稿: ナニワ | 2007/05/14 12:54
とても親孝行な子どもさんたちですね。つぼみさんが素敵なおかあさんなんだろうな。
うちの子が大きくなったとき・・・どうなんだろう?まだ「母の日」を祝ってくれるのかしら?ちょっとビミョーです(笑。
「東京タワー」は予約するのが遅かったせいか、まだ読んでいません(あと70人待ちくらいだと思う^^)。ドラマは観ていました。たぶん普通の息子と普通のおかあさんのお話なんだろうな、と思いながら見ていました。
きっと、どこの親子も同じような想いを抱いているのだと思います。
投稿: ノア | 2007/05/14 14:47
こんにちは~♪
私の記事を紹介して下ってありがとうございます
「東京タワー」のドラマは途中で悲しくて見られなかったので
リリーさんの原作は読んでみいたと思っているんですよ。
それと母娘の物語「眉山」(さだまさし作)も読みたい
一冊です。
が、なかなか図書館に入らないので買うべきか
悩んでます(^^ゞ
昨日はお子さんからそれぞれ素敵なプレゼントを
もらってじんわり感動の母おめでとうございました♪
投稿: 藤子 | 2007/05/14 15:35
東京タワー、ベストセラーですね~
図書館で借りられたなんてラッキー♪
母の日にプレゼントを渡せる母親が健在なのは、
嬉しいことですよね。
私はなんにももらえないのでこの時期はちょっぴり淋しいなー。
投稿: ル・シュクル | 2007/05/14 19:37
★こぱんさん、こんにちは。
「東京タワー」こぱんさんも読まれたんですね。
じわりと、・・・いいですよね。
「母」という優しい響きに合う人になりたいな。
最後の一行、涙がでそう。
こぱんさんの記事も、ゆったり優しくて、とても魅力的です。
★ナニワさん、こんにちは。
本当に、まだまだいろいろ未熟なのに、「母」ですよね~。
子どもがいることの嬉しさがこみ上げてくる感じです。
長男は、締め切りの迫った書類のためにあわてて帰省したのですよ。母の日はついで。でも・・・嬉しいものなんですよね。
投稿: つぼみ | 2007/05/14 20:54
★ノアさん、こんにちは。
いえいえ、素敵という言葉には程遠いんですよ。
子どもたちには、本当に感謝してます。
70人待ちって~\(◎o◎)/!
まだ返してませんのでお貸しいたしましょうか??^^;
>きっと、どこの親子も同じような想いを抱いているのだと思います。
そうですね。だからみんな、共感しているのでしょうね!
★藤子さん、こんにちは。
リンクさせていただいたこと、東京タワーの記事にコメントを入れるつもりだったのに、ポケモンジェットに気をとられてしまいました~、ごめんなさい。
文庫や新書ならともかく、単行本は買うのはなかなか勇気が・・・。わたしも今読みたい本図書館で4人待ち。
年とともに、感動しやすくなっているような気がしています。^^;
★ル・シュクルさん、こんにちは。
ほんと、ラッキーなんですが、たぶん予約入れたのは夏だと思います。(忘れてたの。)
今年は母に電子辞書を贈りました。ほしがっていたので。いつまでも元気で活躍していてほしいな。
ル・シュクルさんを慕うお菓子教室の生徒さんたち。年に一回の母の日以上だと思うな~(#^.^#)。
投稿: つぼみ | 2007/05/14 21:07
つぼみさんは嘗て「母の日の電話のむこうに行きたくて」という俳句を詠まれたことがありましたよね。母親、そして実家への思いになんだか胸が一杯になったことを覚えています。私はその俳句をそっくりいただいて娘に送りたいで~す。「東京タワー・・」テレビドラマで見ました。この歳になると結末が死で終わるのはちょっとつらい気もします。また我が子の優しいひとことで幸せになれるって本当ですね!つぼみさんもこれからもっともっと感じていくことと思います。息子さんの突然の出現、理由はどうであれうれしいものですよね。プレゼントまで持ってくるとは、お主なかなかやるよなー(^o^)丿
投稿: かよびー | 2007/05/16 17:54
「東京タワー」気になっている一冊です。
つぼみさんのブログで、さらにその思いが強くなりました。
息子さん、本当は、母の日のために帰省したんじゃないかな。
書類というのは…。
今の私にとっては、我が母、義母、そして家内。
母の日にも心をこめる人が3人います。
ひさしぶりにつぼみさんのブログを開いて、ほっとしたカワセンでした。
投稿: カワセン | 2007/05/16 20:37
★かよびーさん、こんにちは。
昨年の母の日にアップした記事ですね。拙い俳句を覚えていてくださってありがとうございます。
「東京タワー」、わたしはドラマを知らないのですが、最後のほうの場面は、映像だとつらいでしょうね。
優しい一言が、年とともに胸にくるようになってきているように思います、なんだか。
★カワセンさん、こんにちは。
気になる本ですよね。実は前半はちょっと???っていう気持ちで読んでいましたが、やはり後半に来ると、ぐっと胸に迫るものがあります。不変の親子の愛情を感じさせてくれます。
いえいえ、息子の帰省はせっぱつまってで、そのついでに。
それでもうれしいのですよね。
カワセンさんは、母の日に、思いを伝えられましたか。
投稿: つぼみ | 2007/05/18 05:07
こんばんは。
母の日。
今年は、パートにでて自分が稼いだお金で母にプレゼントを買いました。
今でも子供達のことで心配をかけたり、沼津から毎週のように我が家に来てくれます。
我が家の子供達・・末娘は幼稚園で母の日の製作で似顔絵のペン立て。息子達は、、、今回はどうも忘れてしまったみたい。。
投稿: チイ | 2007/05/18 21:15
つぼみさん、こんにちは。心温まる記事をありがとうございます。素敵な母の日になりましたね。息子さんわざわざ伊豆に帰郷なんて・・・。
東京タワーは夫婦で読んで涙涙でした。父との別れを重ねてしまったのだと思います。映画も見にいきたいと思っています。まだ母が二人とも健在なのですが、幸せなことだな。いつまでたっても甘えてばかりなので、親孝行しなくちゃって思います。
投稿: kei | 2007/05/19 08:04
★チイさん、こんにちは。
チイさんはご実家が近くていいですね!うらやましいです。
母の日のプレゼントも、喜ばれたことでしょうね。
そうか、長男君、次男君は、母の日には気づかずに・・・?
幼稚園ほどでなくても、学校でも母の日にふれないといけませんね~(^_^;)。
★keiさん、こんにちは。
ありがとうございます、keiさん。
わざわざ伊豆に来たのは、母の日のためではないんですけれどね、でも、タンジュンに嬉しいものです。
「東京タワー」、読まれたのですね。keiさんのお父様への想い、強く心に残っています。親孝行、たくさんできるといいですね、お互いに!
投稿: つぼみ | 2007/05/19 17:58